ニキビを治したり角栓を除去するためには、蒸しタオルを顔の上に乗せて毛穴を開かせると良いなんて聞きますが、果たして本当なのでしょうか?
イメージ的には、蒸しタオルで顔が温かくなってじんわりと毛穴が開きそうな気もしますが、それで毛穴の汚れがとれるかと聞かれるとよく分かりませんよね。
実は、蒸しタオルは、ニキビや角栓の除去にはあまり効果がないのです。
正確には、「絶対やるなとは言わないけど、やってもニキビを治すことに関してはあまり効果はないし、もっと良い方法があるから蒸しタオルを使っても時間の無駄だよ。」ということです。
では、その理由と対策を見ていきましょう。
蒸しタオルの効果がどうして微妙なのか
蒸しタオルは、まず顔にのせられるくらいの大きさの清潔なタオルを水で濡らし、ラップでくるんでレンジで20秒くらい加熱すれば出来上がりです。これを顔に乗せて放置することで毛穴が開くため、汚れが取れる!という原理です。
洗顔前にメイクの上から蒸しタオルをすることは、逆に開いた毛穴にメイク汚れや皮脂などが落ちてしまい毛穴の汚れの原因となるため、やめた方が良いです。
では、クレンジングをした後に蒸しタオルをして、毛穴を開かせた後に洗顔をする、という方法はどうなのかというと、これも微妙です。そもそも、毛穴を開かせたからと言ってその奥の汚れまで取り除くことは不可能です。
また、洗顔後にするならば、メイクをまずは落とさないといけませんからクレンジングをしますよね。そしてその後洗顔をして、蒸しタオル、ということになるので、「クレンジング→洗顔→蒸しタオル」の順になりますが、これだと毛穴を開く意味がありません。
その後の化粧水の浸透を良くするため、との意見も見受けられますが、化粧水というのは本来毛穴から浸透するものではなく、肌の表面の角質層から全体的に浸透していくものなんです。
ですから毛穴が開いていようが開いていなかろうが浸透しやすさというのは変わらないのです。
かといって「クレンジング→洗顔→蒸しタオル→洗顔」だと洗いすぎで乾燥の原因にもなってしまいます。ニキビの原因となる「皮脂の分泌の過剰」は、洗いすぎによる乾燥が理由であることが多いので、洗顔のしすぎは控えた方が良いです。
(関連記事:ニキビが気になるなら洗顔料は使わない方が良い?肌力を取り戻そう)
以上のことから、蒸しタオルはニキビや角栓にはあまり効果がないんですね。
また、蒸しタオルを顔に乗せることによって肌が潤ったように感じることがありますが、これは一時的なもので、ただ顔の表面がふやけているだけなので、しばらくすると潤いがなくなって逆に乾燥していきます。
温かいタオルを長時間顔にのせることで皮脂もとられすぎになりますし、乾燥するという観点でもあまりオススメできません。
蒸しタオルはこうすれば効果がある
私は女なので床屋さんには行ったことがないのですが、床屋さんってひげを剃るときに蒸しタオルを当ててくれるらしんですね。これは皮膚を柔らかくしてカミソリ負けを防ぐことが目的なのですが、これと同じで、蒸しタオルを乗せることによって皮膚をやわらかくする効果はあります。
皮膚が柔らかくなると化粧水なども浸透しやすくなるので、そういう点では効果はゼロではありません。
また、蒸しタオルによって血流が良くなって顔がじんわり温かくなることで目の疲れもとれますし、気持ち良いのでリラックス効果がありストレスを緩和する作用があります。
蒸しタオルの良い点はここですね。アロマオイルなどを足すと良い香りでさらにリラックスできるため、疲れた時などにやるのはオススメですよ。
しかし、毎日やりすぎると皮脂がとれすぎて乾燥肌の原因になりますし、毛穴が収縮しなくなって肌が荒れやすくなるので、リラックス効果でやるとするならば、週に1,2回に留めるようにしてください。
ニキビや角栓の改善のためならば、蒸しタオルは絶対やるなとは言いませんが、以前書いたはちみつパックなどの方がはるかにおすすめです。
まとめ
蒸しタオルは肌に良いということを良く聞きますが、ニキビの改善や角栓の除去にはあまり意味がないんですね。
目の疲れの癒しなど、リラックスしたいときにじわーっと顔を温めるのはとっても効果的ですが、美肌のために直接的に作用するのかどうかと言われると、効果はあまり望めません。
このように一時的な物ではなく、肌の内側から保湿してくれるようなもので肌力の向上を図った方が、長い目で見たら良いです。そこでニキビマスターつるがオススメする、保湿ケアならこれを買わないと損という商品はこちらです。